東洋医学で見る「目と臓器の繋がり」 | 目のお悩みなら漢方の葵堂薬局

目の健康コラム

東洋医学で見る「目と臓器の繋がり」2019/6/01更新

東洋医学「漢方」の考えでは目は体内の臓器と繋がっています。

東洋医学「漢方」の考えでは目は体内の臓器と繋がっており、その中でも密接に関係がある臓器が存在します。

もちろん西洋医学的に観ても目は臓器の一部で体内の組織や機関と繋がっています。つまり目の不調は臓器の不調が現れていると考えられ、中医学の長い治療の歴史的治験によっても、このことは証明されています。

目と臓器

この記事では一番外側にある目と体内の繋がりをお話しさせて頂きます。

1.身体の構成や生理活性

人の身体は様々な臓器が個々に働き、または調律を保ちながら共生することで生命を維持しています。この臓器の中で、重要な生理活性を行う臓器を東洋医学では「五臓」と称し、体に不調が出れば重要視する標的臓器として診ています。

五行説

五臓の生理機能

東洋医学では生命維持に関わる臓器を「心・肝・脾・腎・肺」と考え、これらを総称して五臓と呼びます。

東洋医学で言う「心」とは西洋医学の心臓と同じ考えです。主に血液の循環を司り「睡眠・心臓・血管系」の機能をコントロールすると東洋医学では考えられています。t
東洋医学で言う「肝」とは西洋医学の肝臓を指します。東洋医学では血液に関与し特に「蔵血・血液量調節」という機能を有し、新陳代謝を促し老廃物を排出する役割があると考えられています。
東洋医学の「脾」とは西洋医学で言う「脾臓・胃腸」のことです。主に消化吸収などの消化器系機能を司りコントロールしています。また血液の運行にも関係していると言われています。
東洋医学の「腎」とは西洋医学では腎臓のことです。腎臓は血液を造り出す造血系機関であり、東洋医学では代謝やエネルギーに深く関係する臓器と考えられています。
東洋医学の「肺」は西洋医学でも「肺」です。東洋医学も西洋医学も肺は酸素を吸収する呼吸器系を司ります。さらに鼻や喉、気管支などの働きも含むと考えられています。

2.五臓と表裏一体の臓器

東洋医学の考えには、物事には必ず「表と裏」が存在する、表裏一体という考えがあります。これは五臓にも当てはまり、4000年以上にも及ぶ中医学に経験的治験によって五臓のそれぞれと表裏関係にある臓器が存在します。

東洋医学の表裏関係

東洋医学の表裏一体

上記で述べた五臓には表裏関係にある臓器が存在します。どちらかが良くなれば良くなり、悪くなれば悪くなると言う関係性が東洋医学の経験の歴史ではわかっているのです。

心⇄小腸 心=心臓と表裏の関係にある臓器が小腸です。小腸は胃腸で消化された栄養素を吸収し体内に運ぶ役割を持ちます。吸収された栄養素は心臓が司る血液循環によって運ばれ、運ばれた栄養素は臓器や筋肉、心臓を動かすエネルギーになることから表裏関係があります。
肝⇄胆嚢 肝=肝臓と表裏の関係にある臓器が胆嚢です。胆嚢は脂質という栄養価の高い栄養素を消化するために必要な胆汁を蓄え貯蔵する臓器です。この胆汁を生成する臓器が肝臓であることから肝臓と胆嚢は表裏の関係があります。
脾⇄胃 脾=脾臓と表裏関係にある臓器が胃です。脾臓は消化吸収の要である消化液を造り出す臓器で、脾臓で作られた消化液が胃腸で分泌されることで私たちは食事から栄養素を吸収できるのです。消化液と消化器官という観点から脾と胃は表裏関係にあると言えるのです。
腎⇄膀胱 腎=腎臓と表裏関係にある臓器が膀胱です。膀胱は尿を貯蔵し排出を促す機関であり、腎は体内の体液を濾過し老廃物として排出するために尿を造り出す臓器です。つまり解毒に関する腎臓と老廃物を排出する膀胱は表裏の関係にあると言えるのです。
肺⇄大腸 東洋医学の考えでは肺と表裏関係にある臓器が大腸です。肺は酸素を体内に取り込む呼吸器系の働きと免疫にも関与すると考えられております。大腸も腸内細菌の働きによっては免疫機能を発揮しますので表裏関係にあると考えられています。


3.目と関わりが深い臓器

体内の臓器はそれぞれが共生し生理活性を行うことで生命を維持しています。その中でも取分け目と関係性が深い臓器は目に栄養や酸素を運ぶ血液に関係する臓器と栄養の消化吸収に関わる臓器です。

瞳と漢方

東洋医学の「心⇄小腸」

心すなわち心臓は血液循環を司る重要な臓器です。心臓の役割は力強く鼓動することで、身体中の血液を隅々にまで循環させるポンプのような役割を果たします。心臓の鼓動があるおかげで私たちの血液は身体中を循環し酸素や栄養素を届けてくれるので、目の栄養環境を整える上でも重要な臓器が「心」なのです。さらに心と表裏関係にある小腸のことも忘れてはいけません。心の状態は小腸にも関与しますのでどちらも健康であることが望ましいです。

東洋医学の「肝⇄胆」

肝すなわち肝臓は体を循環する血液をコントロールする臓器です。肝臓が健康ならば体を循環する血液量も豊富で必要十分量がストックされます。そして肝臓は私たちの体を巡り、栄養素や酸素を運んでくれる血液を集めて浄化する働きもあります。

つまり肝臓が元気であることは体に必要な血液量を保つことと、良い状態の血液を保つことに繋がります。肝と表裏関係にある胆嚢の状態も肝を立て直す上では重要となります。

東洋医学の「腎⇄膀胱」

腎すなわち腎臓は血液を生み出す「造血系」の働きと体液の濾過により、尿として老廃物を排出する役割を持ちます。目に栄養を運ぶ上で触媒となる血液は正に腎臓で作られており、質の良い血液を作る上でも腎臓のコンディションは重要となります。

そして体や目の老廃物を溜めないためにも腎機能を高め排出を促すことも大切です。そして腎と表裏関係にある膀胱のコンディションも腎機能の向上には重要だということに注意してください。

東洋医学の「脾⇄胃」

脾すなわち脾臓は、胃腸と並び食べ物の消化吸収を司る臓器です。血流に関わる全ての臓器は目にとっても重要ですが、血流が重要な理由は消化吸収によって得られた栄養素を体の隅々に運ぶためです。つまり食べ物を消化し栄養素の吸収を司る「脾」も目のコンディションにとってはとても重要な臓器なのです。

そして脾と表裏関係にあるも栄養素の消化吸収に深く関わりのある臓器ですので、目の不調の原因として疑う場合はどちらも診る必要があります。

以上で、東洋医学で診る「目と繋がりがある臓器」の記述を終えさせていただきます。
目は日常的にとても酷使されている機関ですが、最もケアされていないのが現状です。

そして目のトラブルは体内にも原因が隠れていることもありますので、目でお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。


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